①任意整理

「任意整理」とは、貸金業者と交渉し、返済額や返済方法を合意した上で
裁判所を通さずに、借金を返済していく手続きのことです。

「任意整理」のポイントは、債務整理の３つの方法でも説明したように、

・最終的には借金の返済を目指すこと
・裁判所を利用しない手続きであること

の２つです。

自己破産のように借金が免除されるわけではなく、
原則３年を目安に借金を返済していく手続きです。

高い金利でお金を借りていた場合、法定利息で再計算を行うと、
借金の残高が少なくなったり、払いすぎていたお金（過払い金）が
戻ってくる可能性があります。

任意整理のメリットとしては、

・貸金業者からの取り立てが「即日でストップ」すること
・借金が大幅に減ること
・借金が残っても、将来利息や遅延損害金がカットできること
・借金の理由が問題とならないこと

です。

まず、弁護士が債務整理を受任した段階で、
貸金業者からの取り立ては即時ストップします。

貸金業者からの電話もすべて弁護士を経由するので、
安心して手続きを行うことができます。

次に、任意整理をすると借金の再計算によって借金の額が大幅に減ります。

払いすぎた利息が多い場合には、過払い金が戻ってくる可能性もあるのです。

さらに、借金が残った場合でも、将来発生する利息や遅延損害金を免除させる
ことができるので、無理なく返済していくことが可能になります。

また、借金の原因がギャンブルや浪費の場合でも借金整理をすることが可能です。

任意整理のデメリットとしては、

・ブラックリスト（信用情報機関が保有する事故情報）に登録される可能性がある

という点でしょう。

ただし、任意整理をしたからといって必ずブラックリストに載るわけではありません。

例えば、

・既に完済している業者から過払い金を取り戻した場合
・任意整理により過払い金が戻ってきてプラスになる場合

などはブラックリストには載りません。

また、仮にブラックリストに載っても、日常生活に支障がでることはありません。

たしかに、ブラックリストに載ると貸金業者から5～7年は借金が出来なかったり、
ローンが組めなくなりますが、戸籍などには載りませんし、健康保険や年金など
にも影響はありません。

さらに言えば、運転免許やパスポートなどの取得も問題なく出来ます。

そういう意味で、ブラックリストを必要以上に恐れる必要はないのです。

むしろ、ブラックリストに載るのを気にして債務整理をしない方が、
辛い生活が長く続いてしまう可能性が高いです。

もちろん借入ができなくなることの不安はあると思います。

しかし、無理して借金を続けてしまうと、泥沼にはまって
一生借金から逃れられなくなることが多いです。

そのような事態を避けるためにも、できる限り早く無料相談を利用して、
借金解決のための第一歩を踏み出すことが重要でしょう。